本物の素材と伝統の技術でつくる、温故知新な木の家づくりを現場単位で公開しています

2009年04月17日

甘楽だるま窯と富岡製糸場

先週末に群馬の甘楽町に出かけてきました。
約2年前に、「だるま窯」と呼ばれる薪で瓦を焼く
旧式の釜を新たに復元したグループがいます。
地元の甘楽町を拠点とする屋根瓦の仕事に携わる
「屋根舞台」のみなさんです。

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彼らは味わい深く、力強い瓦をつくるために
昔の釜を見直し、だるま窯をつくるまでに至りました。
今回、その製作過程から、瓦の魅力までを伝える小冊子が
出版され、そのレセプションパーティーが「だるま窯」の
すぐ横で行われました。

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だるま窯で焼かれた瓦の魅力を文章で伝えるのはとても難しいの
ですが、均一でない焼き物らしい風合いや色合いは大量生産品とは
比べ物にならない良さがあります。
今月はじめから着工している住宅で初めて使うことになりました。
建主さんと共に、今から楽しみにしています。
とにかく、こういった素材づくりが存続していくことが、
本物の家づくりにつながるものだと思います。

その帰り道、ちょっと寄り道をして、
富岡市にある「富岡製糸場」に行ってきました。

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富岡製糸場は、明治の初め近代化の幕開けと共に
製糸の品質向上と大量生産を可能にするために
政府のプロジェクトとして創業された場所です。
歴史的な背景も去ることながら、
すばらしいのは、現在世界遺産の暫定リストに上げられている
工場や倉庫群の建物です。
フランス人の設計による建物ですが、構造は木造ラーメントラス構造で
外側からも柱が見えている真壁構造になっています。
そして壁には地元のだるま窯で焼かれたレンガが積まれ、屋根には同じくだるま窯の日本瓦が乗っています。

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何ともミスマッチな組み合わせですが、
意外と綺麗に見えるのは何故でしょう?
フランス人の建築家はこの出来栄えを想像出来たのでしょうか?
謎は深まりますが、とても好感のもてる建物でした。
ガイドさんの話で印象的だったのが、施工をした日本の大工さんが、
外国人の建築家の言うことを聞かず、
図面を無視している箇所がいくつかあるそうです。
その時代に言葉の通じない相手と頑固な日本の職人が
よく仕事が出来たものだと、感心してしまいました(笑)

先程の話に戻りますが、
この富岡製糸場の建物を世界遺産として維持していく為には、
当時の技術で焼かれたレンガや瓦で建物を
修復していかなければならないそうです。
その為にも、復元した釜を含めた昔の技術を
継続していかなければなりません。

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とても大変な使命を背負っている藤岡・甘楽のだるま窯ですが、
今後とも存続できるように、みんなで応援していきましょう。
posted by KEYAKI at 07:06| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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