本物の素材と伝統の技術でつくる、温故知新な木の家づくりを現場単位で公開しています

2009年05月15日

生きている屋根瓦

地元越谷で6月に上棟する住宅があります。
その家の屋根にはちょっとこだわりの瓦が乗ります。
最近はメディアでもよく取り上げられている、
藤岡瓦共和建材さんの達磨釜燻瓦です。
焼物が大好きな建主さんの熱烈な希望により
実現が間近に迫ってきました。

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daruma02.jpg

そんな熱い建主さんと、先日工場に赴きました。
現在日本で使われている瓦の99.9%以上が
ガス釜によって均一に焼かれたものだといわれています。
一方、共和建材さんの瓦は、昔ながらの達磨釜を使って、
薪で焼いた瓦です。今どき達磨釜って…?なんて思いますが、
その瓦には工業製品には無い、
素朴な焼物としての力強さを感じることができます。
もちろん均一には焼けませんし、大きさもまちまちです。
その中でも一番の魅力は、粘土の素材としての力が最大減
活されているということです。

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都合よく、見学中に時雨が降ってきました。
たまたま近くにあった普通の瓦(右)と達磨釜の瓦(左)に
勢いよく雨が当たっています。
右の瓦はビショビショに濡れています。
一方達磨釜の瓦に目をやると、水が染込んでいくではありませんか!
いつまでたっても表面が乾いたままです。
ここまで吸水性が高いとは思いませんでした。
吸水性が弱点になる地域もあると思いますが、我々の住む
関東地方では、室内の環境を快適にする大きな武器に
なると確信しました。熱くなれば、瓦内の水分が気化熱となって
蒸発するからです。
昔からある素材ですが、改めてすごさを感じました。

daruma04.jpg

光に反射する燻瓦を眺めながら、
とても穏やかな気分になってしまったひと時でした。
そんな本物の瓦づくりにたった一人で立ち向かっている
共和建材の五十嵐さんに大きなエールを贈ります。









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posted by KEYAKI at 01:17| Comment(2) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい瓦でした。今まで目にしていた瓦とは全く別物でしたね。
鏡のように輝いていたり、細かな鱗のようにフワッとはがれて味のある下層の色が表れたり、見ていて飽きませんでした。
五十嵐さんが情熱をもって粘土と窯に接している様子を間近に見て、
この重労働を何十年と続けておられるのかと頭が下がりました。
雨の日にこの瓦の屋根を眺められるかと思うと今から楽しみです。
Posted by こうじ at 2009年05月20日 23:37
今後もこのような瓦がずっと使えるように
ユーザー側でも出来る事を考えていかなければいけないと思いました。瓦だけではなく、他の素材に対しても同じかもしれません。何かアクションを起こさなければいけませんね。
Posted by けやき at 2009年05月21日 06:17
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