本物の素材と伝統の技術でつくる、温故知新な木の家づくりを現場単位で公開しています

2011年01月04日

大家族で住む意味

新年あけましておめでとうございます。

今年も良い家づくりを実践していきたいと

思っております。よろしくお願いします。

さて、毎年年末はバタバタと現場を納め、

最後に職方を集めた忘年会で幕を閉じます。

その賑わいが不思議なくらいに年始は

静かなスタートになります。

皆さんはいかがでしょうか?

私は那須のモデルハウスで

家族と共に新年を迎えています。

家族が揃うと、いろいろな事が

スムーズに動くことを感じます。

いつもはあれもこれも自分でやらなくてはいけない事を

家族が分担してくれるからです。

特に子供の面倒を両親が見てくれる

だけでも、こんなに楽な事はありません(笑)

そんな事を感じながら、

大家族で住む意味を考えていました。

振り返ると日本の家族は皆大家族で

住んでいた時代がありました。

むしろ核家族化が進んで、

家族がバラバラになり始めたのは

戦後65年余りだと思います。

私の先祖も昔は田舎で大家族で暮らしていましたが、

今は住まいは別になりました。

都会に仕事を求めるようになった現代人にとって、

核家族化は当たり前のようになってしまいました。

家族がバラバラに暮らすことで、

生活には相当な影響が出ていると思います。

その顕著な部分の1つが子育てです。

育メンという言葉が流行語になる程

夫が子育てに積極的になり、

保育所に入る事が出来ない待機児童が増え続けている現実があります。

きっと大家族で住んでいる家族にとっては、

あまり縁の無い状況ではないでしょうか。

両親と一緒であれば、子供の面倒や家事までもある程度を

任せる事ができます。

家族の中で個人の役割分担がはっきりしていると

一人一人が楽に生活できます。

私もそうですが、仕事にどうしても大部分の時間を

裂かれてしまう状況の中、

他の事まで完璧にこなそうとしてもそれは不可能です。

ただ、両親がいない中では

私が分担しなくてはならない事がたくさんあります。

今の状況ではそれさえも中途半端になってしまうのが現実です。

私一人が持っている時間だけでは

家族の生活を満足させることは難しいのです。

これと全く同じ事が家づくりにも言えます。

現代人は家を建てるときに、

親から独立して自分の家族だけの家を求めます。

それも家だけでなく、土地からです。

一般的な30代のサラリーマンが組める銀行ローンは

35年のフルで3000万円〜5000万円程度でしょうか。

もちろん収入の多い人はある程度お金で解決が出来ますが、

多くの人が、頭金と銀行ローンで

土地を購入し家も建てなければなりません。

土地の安い地方ならともかく、

多くが都心で仕事をしている人々です。

通勤圏内で敷地を探すとなれば、

ローンのほとんどは土地代となってしまい、

まともな家を建てることは出来ません。

価格の安い建売りやマンションが売れる理由は

この辺にあります。

少し俯瞰してこの現象を眺めてみると、

とても大変で無駄なことをしているように感じます。

一世代一世代で完結した家づくりでは、

なかなか満足した家に住むことは叶いません。

現代の日本の家づくりは多くがこういった

貧しい家づくりになっています。

諸外国からウサギ小屋と皮肉られてしまうわけです。

私はこの現象を解決する方法のひとつとして、

都会でも昔のように大家族で住むことが

糸口になると思っています。

地方から出てきて一世代目では仕方がありませんが、

両親や祖父母の時代に出てきている世代は

すでにこちらに家族の住まいがあります。

もし家を建てる計画があるのであれば、

一度、両親や祖父母との同居を考えてみてください。

両親が支援してくれたり、

土地があるだけでもありがたいはずです。

たとえローンを組んだとしても、

建物の分だけを組めばいいのです。

先程の3000万円〜5000万円を建物だけに当てられれば、

相当いい建物が建てられます。

結果的に長持ちする建物にもなります。

今の我々の世代は、良くも悪くも親から自立しようと、

独立した住まいを求める傾向にあります。

両親との関係を良好に保とうと、

ほどよい距離を置こうとします。

同居のデメリットばかりを考えて行動してしまいます。

ただ、長い人生の中で色々なことを考え、

経験をすると同居するメリットも

相当な量あることがわかります。

同居をしても家の中で程よい距離感を保つ事は

住宅計画次第でいくらでもできると思っています。

もし両親が近くにいて一緒に住む可能性がある皆さんは

同居という選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

きっとこれからの生活を豊かにしてくれるはずです。
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posted by KEYAKI at 09:44| Comment(0) | 今月のコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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